しなもん日記

はてなのマスコット犬、しなもんの日記。飼い主のれいこんが執筆しています。

鴨川さんぽ。シナモンとしなもん

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ゴールデンウイークは、比較的時間にゆとりがありました。

しなもんともふたりでゆっくりと鴨川を散歩できました。

この日は、昼間に京大の時計台ホールで村上春樹さんの講演イベントがあったので、終わったあとも感動で頭がぼーっとしていました。

なので、しなもんを連れ出して夕暮れの鴨川をゆっくりゆっくり歩きました。クールダウンです。

「ねえしなもん、春樹さんも今朝、鴨川をジョギングしたんだって」と話しかけたりしながら。変な人ですね。

しなもんの名前は、村上春樹さんの作品に由来しています。

ねじまき鳥クロニクルという長編に、シナモンという無口な美青年が出てきました。ナツメグという美人の母親と共に主人公の岡田トオルをミステリアスな世界へと誘い込む重要な役柄です。

彼らが出てくるシーンが好きで、自分の犬に名前をつけたのでした。カタカナをひらがなに変えて。

小説のなかで、ナツメグとシナモンは、とつぜん彼のもとから姿を消してしまいます。

動揺する岡田トオルですが、いつしかその事実を受けとめ、疾走した妻を探して次のステップへと進んでいきます。

私のもとにいる無口なしなもん

名前にもいろんな思いがこめられています。

しなもんは、気に入っているのか分からないけど、好きでいてくれたらいいな。

ねじまき鳥クロニクル 全3巻 完結セット (新潮文庫)

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ぴったりサイズ

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我が家に長くいる白くまのぬいぐるみとツーショット。

並んで寝ている姿を見ると、まったく同じサイズなので笑ってしまいました。

この白くまは、息子が生まれる前の春、四条にある大丸で衝動買いしたものです。

抱き心地がいいのでベビーベッドに置こうと思って買ったのですが、知らず知らずにしなもんと同じサイズのものを選んだのかもしれません。

気づけば私や夫の足もとに体を寄せてくるしなもん。白くまとも案外、無言でコンタクトを取り合っているのかもしれません。

青い待合室で

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いつも行く動物病院には、広々とした窓と空間がとても気持ちのよい待合室があります。

夜のおそい時間に行くので、だいたい貸し切り状態。しなもんは、つるつるの床に寝そべって診察を待ちます。

たまに一緒に行く4才の息子も、青くて広い待合室が気に入っています。

窓の向こうを往来するバスや車をかぞえたり、フロアで踊ったり...。

そんなハイテンションな幼児をながめながら「なにやってるの?」と言いたげなしなもん

この日はめずらしく、ソファの陰にかくれていません。弟といるのが楽しいのかな。

対照的だけど、仲良しのふたりです。

 

老コーギーの風格

飼い主としては認めたくないのですが、しなもんもすっかりおじいちゃん。

そりゃそうですよね。はてなが生まれる前から一緒にいるのですから。

もう葉桜の季節になったのに、まだまだ寒い朝。

ふと後ろを振り返ると、なにやら遠くを哲学者のようにみつめています。

コーギーの風格だ。

なんて思いました。

住み慣れた京都の路地を歩きながら、何を感じているのでしょうか。

芝生の上ばかり走り回っていたアメリカの日々を思い出しているのかな。

それとも、いまの体を「しんどいなあ」なんて心の中でぼやいているのかな。

しばし、二人して静かにたたずむ春の朝です。

雨あがり

激しい雨がふったりやんだりの日本列島。

でも京都はそれほど大嵐、というほどではありませんでした。

雨のあいまに、せっせとお散歩。

また次、いつ降るかわからないので、あせる飼い主をよそに、マイペースでゆったりと歩くしなもんです。

近所のカフェの前。ここだけ切りとると、パリの街角のようで気に入っています。

抱え込んでごはん

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走らなくなり、よその犬ともケンカしなくなり、色んなことを手放した老犬、しなもん

だけど、食欲はまだ残っています。たのもしいね。

朝晩、カップ1杯のドライフードに特製ゆで鶏の細切れとゆで汁をかけたものをペロリ。

それでも足りなくて「あの、おかわりは?」とねだるときも多いです。

写真は、お皿を抱え込んで食べるの図。カメラを向けると「ぼくのごはん、とらないでね」と言いたげな様子です。

そういえば、食欲以外にも旺盛なのが、近所の柴犬、はなちゃんへの興味。

よその犬には目もくれないのに、はなちゃんと出会うとひたすらおしりをくんくんくん。

老いてもなお若い女の子が好きなのは、人間の男性と同じですワン。