なぜか病院の待合室では、長椅子と壁のあいだのせまいスペースに身を置くしなもん。
別に診察がこわいとか、ひきこもりたいとか、そういうわけではないと思いますが、やっぱり狭い場所が落ち着くんだろうなあ。
今からでも犬小屋をつくってあげたら喜ぶんだろうか。ついそんなことを考える飼い主です。
てくてくてく。
京都の良いところは、私道か公道か分からないような狭い道が多いこと。
おかげでしなもんもマイペースでゆっくり歩いています。
写真は我が家のすぐ近くの路地。
クルマが通り抜けできない静かな静かな通りです。
先週、調子をくずして元気が全然なかったしなもん。
病院に急いで運び、点滴を打ってもらってフードを変えてみたところ、徐々に活力を取り戻して、散歩でもふらふらせずに歩けるようになってきました。
飼い主も大変だけど、いちばん大変なのは当の本人。
きっとしんどいんだろうなあ。前みたいにいっぱい走り回りたいだろうなあ。
老いるって、仕方ないけど、さびしいことです。
でも、それを受け入れて、今をせいいっぱい生きてもらうしかないです。
だから、飼い主もせいいっぱいサポートします。
今日の寝姿です。
横に寝ているヌイグルミは、2007年にカリフォルニアのパロアルト(正しくはイースト・パロアルト。この違いは知る人ぞ知る)のIKEAで買いました。たしか7ドルか17ドルだったと思います。
当時、私たち夫婦としなもんは、Hatena Inc.を設立してアメリカに住んでいました。
Google本社のあるマウンテンビューという、緑の美しい気持の良い街で暮らしていました。
家の隣りには、クエスタパークという広々とした芝生の公園があり、しなもんは毎日そこでテニスボールを追いかけていました。
私たちの家には、日本から頻繁にスタッフや来客がやってきて、常に誰かが滞在していました。
写真にあるヌイグルミは、wanparkという男の子がやってくるときに、シャレで購入して彼の部屋に置いたものです。
これまでになく長期で滞在するというので、必要そうな家財道具をIKEAに買い出しに行ったとき、巨大なカゴにこのヌイグルミが山積みされていて、その様子があまりにアメリカっぽくて面白かったので、思わず手にしたのでした。
これからしばらく一人で我が家に居候するwanparkの部屋の同居人として置いてあげたヌイグルミですが、それほど仲良くはなかったようです。
でもwanparkは、しなもんのことは誰よりも可愛がってくれました。たくさんたくさん、散歩にも連れていってくれました。
彼のおかげで、しなもんはとても幸せなアメリカ生活を送っていました。
あれからもう6年。
ヌイグルミはしなもんのマクラがわりになっています。
きのうは思いがけず、たくさんのはてなスターやブックマークをいただいて、おどろくと共に、嬉しかったです。
ああ、しなもんのこと、みんな覚えていてくれた、もしくは思い出してくれたんだなあ。もっとブログで様子を報告しなくちゃ、と思いました。
昨日も書きましたが、15歳のしなもんは、ずいぶんと年をとりました。
もうテニスボールを追うこともなく、ほとんどの時間をゆっくりと寝て過ごしています。
でも、波はあるものの食欲もあって、アイコンタクトもしっかり取ってくれます。
写真は、病院の行き帰りで通る御所(京都御苑)の森でくつろぐしなもんです。
御所のすがすがしい空気のなか、気持ち良さそうです。
通りかかる人からも「かわいいね」と言ってもらえて、なかなか見た目は若いようです。
これから良い季節になりますし、できるだけ外にも連れて行ってあげたいです。